かわべミニ講演会 開催しました。

令和3年9月25日(土)、「わたしたちのまさか~この悲痛はもう、私たちだけでいい!!」と題して、自死遺族自助グループ しまね分かち合いの会・虹 代表 桑原 正好氏 (くわばら しょうこ)にご講演いただきました。

当日は、日原中学校の1年生がスタッフとして講演会運営に携わっていただきました。

受付案内係・司会進行係・写真撮影係の大役を担ってくれ、どの係もとても素晴らしい働きをしてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの拝聴者にご参加いただきました。ありがとうございました。

日原中学校の生徒さんより、感想を頂きましたので、掲載させていただきます。

 

令和3年9月25日(土)、日原にぎわい創出拠点かわべで、「私たちのまさか~この悲しみは私たちだけでいい!!」と題してミニ講演会があり、私たち日原中学校1年生9名もスタッフとして参加させていただきました。施設を務められたのは自死遺族自助グループ しまね分かち合いの会・虹の代表、桑原正好(くわばらしょうこ)さんで、自分のつらい体験をもとに自死と向かい合う遺族の苦しみや現状についてお話しされました。
桑原さんは、当時24歳だった息子さんを自死で亡くされました。原因は、元同級生の保証人になったことからの金銭トラブルだったそうです。息子さんは苦しくても心配をかけないように、桑原さんの前では上手に演技をしていたそうです。実際に、千円程度の金額をせがんでくる事もあったようですが、その気持ちに気がついてやれなかったことを今でもずっと後悔されていました。「悲しいではなく、苦しい。」夕方になると胸から腕のあたりに激痛が走り、桑原さんは苦しみに打ちのめされ、生きる気力を無くしたが、自死で子を亡くした親の会が仙台市で開かれることを知り、藁にもすがる思いでその集いに参加され、そこで出会った同じ自死遺族の方々に生きる希望をもらわれたそうです。そして、自死遺族だけで悲しみや苦しみ、時には怒りや恨みを語り合う場所として「しまね分かち合いの会・虹」を立ち上げられました。
私が強く心に残った言葉は 「一人で抱え込まず、誰かに言ってほしい」「失った命は、何億円を積んでも買い戻せない」「かけがえのない大切なあなた、唯一無二」そして、「自死遺族の気持ちを癒やしてくれるのは同じ自死遺族しかいなかった」でした。また、自死に対する誤ったイメージをもたれ、自死した人を見下すような声もあることを知り、「生きられなくしているのは個々人の問題ではなく、自分のことしか考えない今のこの社会なのだ!」と言う言葉も強く心に残りました。
この文章を読んで下さっているみなさん。近くに自死を考えている人がいるかもしれません。だから、このことについて考え、話題にしてみてください。聞いたり知ったりしたことで命を落とさなくてもすむ人が出てくるかもしれません。
そして、もし自死を考えている人が読んでくださっていれば、ぜひその気持ちを話せる相手に話してみてください。あなたの命は大切です。あなたの命はあなただけのものではない。問題はきっと解決できます。
私も、これからの人生で何があっても、自分の命は大切にしていきます。
日原中学校1年 N.K

 

令和3年9月25日(土)~10月1日(金)の間、講演会に併せて「かわべ蔵棟2」で「わたしたちのまさか~自死遺族の想いを伝えるパネル展」も開催しております。

足を運んでいただけたら幸いです。

よろしくお願い致します。